素人の古代中国史

2007年2月18日 (日)

陰麗華

塚本青史氏の光武帝(下) をまだ読んでいます。光武帝(上) から出てくる陰麗華、劉秀(光武帝)の奥さんですが、大変な美人である上に謙譲の美徳を備えた世にも珍しい才色兼備の方だったらしい。塚本氏の小説では、劉秀はまず郭聖通(いやーな女だったらしい)と婚姻した設定になっているが、実際は陰麗華と早く婚姻していたようだ。

郭聖通が男子を産んだときも皇太子を生んだものが皇后となるべきだと自ら身を引いたそうだが、最後には性格の悪さから郭皇后は廃されてしまう。

劉秀自身も皇帝というものに当初執着していなかったようなので似たもの夫婦だったのかも・・・

皇后になった後も権力抗争に埋もれることなく、最後まで自分の一族には政治的に関わりを持たせないようにしていたらしい。

容姿の端麗さだけでなく内面も美しい人だったがゆえに最後まで劉秀の愛情を受け続け、後漢を復興させることができたのでしょう。

陰麗華、2代目の明帝の馬皇后と珍しく優秀な皇后が続いた。でも、その後短命の皇帝が続き、宦官と豪族に支配される時代になってしまう。

項羽と劉邦、三国志に挟まれた時代のためか、題材にされることが少ない時代である。しかし、深く掘り下げると小説の主人公になれるような人物も多いと思う。これからも見続けていきたい時代です。

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2007年2月16日 (金)

光武帝

今、塚本青史氏の光武帝(下) を読んでいます。光武帝は、知名度はそこそこありながら、これまであまり取り上げられなかった皇帝です。Photo_8

まだ全文を読み終えていないのではっきりしたことは言えませんが、春秋戦国時代や三国時代のような権謀術数の世界を想像していましたが、なんとなく周りに担がれて皇帝にまで上り詰めたという印象を受けました。

兄の劉縯や劉玄(更始帝)の様に自分の器量が小さいことのコンプレックスから人を見下し、権力を握ろうとするものが劉秀(光武帝)の同族にいた。そのような家柄のみで権力を追う者にはそういう輩しか周りに集まらない。最後には夢半ばで倒れるか、回りに見捨てられてしまう。

やはり最後は人徳によって民を統べる者が残る。古代中国で言う天帝の意思によるのであろうか。

劉秀は当初皇帝になることなど露ほども思っていなかったようだ。また、挙兵したとき、財産などなかったので、馬でなく牛に乗っていたとか。事実かどうか知りませんが、なんとなく劉秀の人柄を偲ばせるようで興味深い。

中国史において人気NO1を誇る諸葛亮孔明が光武帝を名君として絶賛したとある。なんとなく皇帝になってしまったような劉秀だが、皇帝になるべく生まれてきたのかもしれない。あるいは時代と人民が彼を必要としたのかもしれない。

2また、光武帝で忘れてはならないのは、日本史上有名な志 賀島から出土した金印を授けた皇帝と言われている。

日本とも縁の深い皇帝だったようです。

何はともあれあと少し読み終えます。スラスラと読める文庫本なので名残惜しみながら読書しています。

光武帝(上) 光武帝(中) 光武帝(下)

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